とちぎの百様

しもつかれさま

しもつかれ

2月の初午(はつうま)に作る栄養満点の郷土料理

一口食べれば好きになる!?由緒正しき郷土料理です。

 私を一言で申しますと、「鮭の頭と大豆と野菜と大根おろしを混ぜた料理」となりましょうか。「宇治拾遺物語(13世紀前半頃に成立した説話物語集)」に記述があるという、由緒正しき歴史もございます。毎年、初午の日(二月の初めての午の日)に、お正月で残った鮭の頭と節分で残った大豆に、おろした大根を入れ、栄養満点の酒粕で味を調えます。各家庭で母から娘へと引き継がれてきた、栃木県の郷土料理でございます。
 
 何はともあれ、どうぞ一口お召し上がりください。…そうですよね、勇気がいりますよね。わかります、最初の一口が最も高いハードルなんです。“鬼おろし”という木製のおろし器(大根おろしの一種で、刃が鬼の歯を連想させる形状をしている)で、食材をおろしているものですから、一体感が半端ないかもしれません。匂い?そこは香りと言ってください。主に酒粕の香りかと思います。身体に優しい食材がたっぷり入ったヘルシーメニューですから、安心してお召し上がりいただけます。
 
 それらを乗り越えて、どうぞ一口お召し上がりください。あなたの想像を超えた味に、きっと私を好きになる。そして、風邪を引かない1年を手に入れることでしょう。

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