とちぎの百様

ばんなじさま

鑁阿寺

本堂は国宝!鎌倉時代の面影(おもかげ)を今に残す ※H25.8.7 県内で17番目の国宝指定

800年の歴史を誇る足利市を代表するお寺です。

 『大日(だいにち)さま』と親しまれる本尊大日如来が祀られる私(鑁阿寺)は、今から約800年前、鎌倉時代の1197年に足利義兼(よしかね)により創建された真言宗のお寺です。
 
 もとは足利氏の館であり、春は桜、秋はいちょうが美しい、鎌倉時代の武家屋敷の面影が感じられる佇まいでございます。
 
 義兼は、足利義康の第三子で、源頼朝の従弟にあたります。さらに奥さまは、北条時政の娘、政子の妹時子で、頼朝とは義兄弟にもなる義兼は、鎌倉幕府の創建にも大いに力を尽くしたとされます。ちなみに『鑁阿』って難しい字ですけれど、義兼の法名なのです。
 
 また私の本堂は、平成25年、建造物としては足利市で初めての国宝に指定されました。この本堂は、室町幕府初代将軍足利尊氏(たかうじ)の父・貞氏(さだうじ)が1299年に再建したもので、当時最新の建築様式であった禅宗様建築をいち早く取り入れており、同様の建築は全国的にも類例が少ないことから、大変貴重な文化財とされているのです。

インフォメーション

■国宝 鑁阿寺
〒326-0803 栃木県足利市家富町2220