とちぎの百様

かぬまのさつきさま

鹿沼のさつき

地元特産鹿沼土で栽培、愛好家(あいこうか)も全国に多数"

鹿沼市が誇る芸術作品。年に一度のイベントには、全国から愛好家が集合!

 さつきといえば、生垣や盆栽などでよく目にするでしょ。その名の通り旧暦の5月(皐月)の頃ともなると、白やピンクの可憐な花を咲かせるアレよ。子どもの頃、蜜を吸ったこともあるんじゃない?実は鹿沼市って、日本有数のさつきの産地なの。
 
 どうして「鹿沼のさつき」が有名なのかは、鹿沼土なしには説明できないわ。鹿沼土は、鹿沼市で産出する軽石で、通気性・保水性が高いことから園芸に適しているの。この鹿沼土のおかげで、さつき栽培が大きく飛躍したのよ。 
 
 さつきは、1つの花に複数の色・模様が現れるのが特徴で、その種類は2,000種類以上もあって、今でも毎年新しい品種が登録されているの。愛好家が丹精込めて作り上げた盆栽は、唯一無二の芸術作品といっても過言じゃないわ。
 
 毎年五月の最終土曜日から10日間、「鹿沼さつき祭り」が行われるわ。全国の愛好家たち自慢の盆栽約300点が展示される「さつき大展示会」や、約10,000本のさつきの展示即売会、特産品の販売などがある、全国最大級のさつきのイベントよ。さつきの見どころは、花はもちろん、樹形や根張りの美しさにあるの。このポイントに注目して、奥深いさつきの世界を存分に堪能いただけたら嬉しいわ。

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