とちぎの百様

おもいがわざくらさま

思川桜

淡紅色(たんこうしょく)の10片の花びらを持つ小山原産の美しい桜

栃木県の小山市で生まれ、小山市の花に指定されたオリジナルの桜。

 日本人ほど、桜を愛する国民はいないと申します。古来より人々に愛され、国花にも指定されている桜。もし自分達だけの桜を持っているとしたら、どれだけ誇らしいことでしょう。ふふふ。それが、栃木県にはあるんですの。何を隠そう私こそが、小山市生まれの「思川桜」。小山市オリジナルの桜ですのよ。
 
 私が発見されたのは、昭和29年。思川を眼下に望む丘陵にある「小山修道院」で、『十月桜』からの突然変異で生まれました。それを「日光植物園」で園芸新種として固定させて、生まれたのが私です。特長は、紅色を帯びた美しい花。10枚の花弁がとてもゴージャスでしょう。染井吉野(ソメイヨシノ)が咲き始めて、一週間後くらいに開花し始めますわ。
 
 「思川桜」は、小山市で発見されたということで、昭和53年より、小山市の花に指定されております。小山市役所前の国道4号線沿いをはじめ、白鴎大学キャンパス近くの思川右岸、緑地公園の土手にもたくさん植えられているわ。そうそう、平成13年から思川の堤防には桜の里親により思川桜が植えられ、毎年花見客でにぎわっているの。郷土の桜でお花見なんて、これ以上の贅沢がありますでしょうか?ぜひ毎年、会いにきてほしいわ。

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