とちぎの百様

ちゃうすだけ(なすだけ)さま

茶臼岳(那須岳)

季節ごと七色に衣替え 白煙たなびく

ロープウェイで気軽に山頂へ。迫力ある噴煙と、壮大な景色を楽しもう!

 わしは、那須町と福島県西白河郡西郷村との境にある、関東を代表する活火山、茶臼岳(那須岳)じゃ。那須五峰の主峰として、登山客にとても人気が高いんじゃよ。
 
 わしは、活火山として今も活動しておる。噴火口は山頂部にあり、シューシューと音を立てて、白い噴煙をあげておる。この活発な火山活動によって、周辺にたくさんの温泉や火山ガスなどを噴出させておるのじゃ。
 
 昭和37年、「那須ロープウェイ」ができたことで、今では誰でも気軽に登山ができるようになっておる。七合目にある「那須山麓駅」から九合目にある終点「那須山頂駅」まで行くと、茶臼岳の頂上はもうすぐじゃ。近くとはいえ、足元は火山礫の大小の岩石がゴロゴロと転がっているから、登るときは、運動靴や登山靴がおすすめじゃぞ。40~50分ほどかけて山頂まで登ると、そこには360度の大パノラマが広がっておる。迫力ある噴煙とともに、壮大な景色を存分に独り占めするがよいぞ。
 
 春にはミネザクラ、夏はハクサンシャクナゲ、秋はリンドウなど、季節ごとに美しい花が咲く。紅葉ともなれば、ナナカマドやドウダンツツジなどが鮮やかに色づき、ロープウェイのゴンドラからの眺望もすばらしい。那須を訪れたなら、ぜひこの景色をご覧になっていただきたいものじゃ。