とちぎの百様

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なんたいさんさま

男体山

二荒山(ふたらさん)とも呼ばれる修験者(しゅげんじゃ)の聖地

神が住まうと信じられた、日光連山を代表する山。

 我が名は、男体山。日光国立公園に属す日本百名山のひとつ、標高2,486メートルの火山である。我は、古くから人々の山岳信仰の対象であり、我の頂に初めて訪れた者が、日光開山を果たした勝道上人であり、世界遺産となった二社一寺(日光東照宮二荒山神社日光山輪王寺)の礎となった四本龍寺は勝道上人が建立したとの伝承が残る。
 
 なお、日光山輪王寺の本堂(三仏堂)に祀られた三仏のひとつが、この私、男体山(千手観音)であり、あとの二仏が我の妻・女峰山(阿弥陀如来)と我が息子・太郎山(馬頭観音)を祀ったものである。
 
 我の最後の噴火は約7,000年前になろうか。奥日光の中禅寺湖、戦場ヶ原、小田代ヶ原は、我が噴火が湯川をせき止めたことで、つくられたものなのだ。そうそう、中禅寺湖の流出口に日本三大瀑布として知られる華厳ノ滝もできたのだった。
 
 奥日光には我の伝説に纏わる地名が残る。戦場ヶ原とは、我が金色の大蛇となって、赤城山が変化したムカデと戦ったことに由来した名で、菖蒲ケ浜(勝負ケ浜)にて勝敗がついたとされているのだ。えっ、どっちが勝ったのかって?聞くまでもない、我、男体山の勝利によって、今の日光はあるのだ。知らぬ者には、貴殿が語って聞かせるがよい!