とちぎの百様

きぬがわ・かわじおんせんさま

鬼怒川・川治温泉

美しい渓谷(けいこく)沿いに広がる首都圏の奥座敷

知名度も実力も抜群!美しい渓谷沿いに広がる二つの温泉です。

 私たち「鬼怒川・川治温泉」は、共に鬼怒川の美しい渓谷沿いにありながら、それぞれの個性をもった2つの温泉です。
 
 「鬼怒川温泉」は、江戸時代の元禄年間、17世紀後半に発見されたといわれ、日光の寺社領であったことから、日光詣帰りの諸大名や僧侶たちだけが利用を許されたという、大変由緒正しき温泉です。明治時代に一般開放されてから、たくさんの観光客が訪れるようになり、箱根や熱海と並んで“東京の奥座敷”と呼ばれておりました。美しい鬼怒川の渓谷沿いに、旅館やホテルが建ち並ぶ温泉街。ノスタルジックな雰囲気には、浴衣姿の散歩がとっても似合います。とくに秋になると、鮮やかに色づいた紅葉が圧巻です。周辺にはテーマパークも多く、今でも年間200万人以上の宿泊客が訪れる、栃木県を代表する華やかな温泉地なのです。
 
 そして「川治温泉」は、鬼怒川温泉のもっと上流、男鹿川と鬼怒川が合流する渓谷に佇む、静かな温泉郷です。発見されたのは18世紀前半の享保年間といわれており、会津街道の宿場町や湯治の場として、古くからたくさんの人に愛されてきた歴史を持っています。「鬼怒川温泉」と比べると大きな施設は少ないのですが、それを風情として好まれる方も多く、また怪我に効く湯治場として、「傷は川治、火傷は滝(鬼怒川温泉のこと)」と称されてまいりました。
 
 歴史に想いをはせ、私たち「鬼怒川・川治温泉」の魅力をより深く楽しんでくださいね。