とちぎの百様

にっこうさんりんのうじさま

日光山輪王寺

開山1250年の神仏習合(しんぶつしゅうごう)の霊山。家光公霊廟大猷院(いえみつこうれいびょうたいゆういん)もある

日光発祥の地、四本龍寺を起源とする日光山。

私(日光山輪王寺)には、「輪王寺」という建物はありません。本堂(三仏堂)・大猷院(たいゆういん)・慈眼堂(じげんどう)・常行堂(じょうぎょうどう)・大護摩堂(だいごまどう)・護法天堂(ごほうてんどう)・四本龍寺(しほんりゅうじ)などのお堂や本坊、さらに15の支院の全体を指して日光山輪王寺と総称するのです。なんと奥日光の中禅寺や温泉寺も、輪王寺の一部なんですよ。
 
 日光山は、766年、約1250年前に勝道上人により開山されました。鎌倉時代には、源頼朝の寄進などが行われ関東の一大霊場として栄え、江戸時代には三代将軍家光の「大猷院」が建立されるなど隆盛を極めました。
 
 また、私には、「強飯式(ごうはんしき)」や「延年の舞」といった古い儀式が、年中行事として残されています。その一方で、笑いで「輪」をつくる落語会、毎月二回行われる「写経会」、紅葉の美しい日本庭園「逍遥園(しょうようえん)」のライトアップなど、現代人の心を安らかにする様々なイベントも行われているのですよ。由緒ある歴史とともに、私の奥深い魅力を楽しんでいただけたらと思います。

インフォメーション

■日光山輪王寺
〒321-1494 栃木県日光市山内2300