とちぎの百様

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のぎまちれんががまさま

野木町煉瓦窯

国指定重要文化財16角形のホフマン式

歴史的建造物の赤煉瓦を製造。日本の近代化を縁の下で支えた産業遺産だよ。

 栃木県の南の玄関口「野木町」にある16角形の不思議な建物、これな~んだ!パゴダ?宇宙との交信基地?答えは、赤煉瓦を焼くための大きな大きな窯。ぼくは、明治23年に完成した「ホフマン式円形輪窯」と呼ばれる、当時最新鋭だった煉瓦窯なんだ。一度になんと約22万個の赤煉瓦を焼くことができたのさ。現存する唯一最古の「ホフマン式円形輪窯」として、昭和54年に国の重要文化財にも指定されてるんだ。
 
 明治・大正・昭和と、鉄道や工場建設のため、赤煉瓦はすごく需要が高かったこと、そして、野木町周辺では原料となる良質な粘土が採れる上、思川と渡良瀬川による水運で輸送が簡単だったことから、「下野煉化製造会社」が設立されたんだ。日光金谷ホテルなどは、この窯で製造された煉瓦が使われたと言われているよ。日本の近代化を文字通り、縁の下で支えてきたのがぼくのつくった赤煉瓦たちなのさ。
 
 赤煉瓦需要の最盛期には、全国にたくさんのホフマン式輪窯が存在したといわれているんだけど、現在は残っているのはわずかに4基のみなんだって。ぼくもその1つなんだけど、中でも最も保存状態が良い貴重な産業遺産として評価されているんだ。何だか誇らしい気持ちになっちゃうね!