とちぎの百様

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なすからすやまのやまあげまつりさま

那須烏山の山あげ祭

特産和紙で作られた山を舞台に全国でもまれな野外歌舞伎(やがいかぶき)

見どころ盛りだくさんの野外歌舞伎、山あげ祭りって知ってっけ?

 おっとどっこい!祭りだ祭りだ、今年の夏も『那須烏山の山あげ祭』がやってくるぞ!ところでな、この祭りの由来って知ってっか?
 
 今からな、400年くれぇ前にこの町で、それはそれは悪い病気が流行ってな…時の城主様がな、その災悪を避けるためにな、『 牛頭天王(ごずてんのう:仏教の守護神のひとつ)』を八雲神社にお祀りしたんだ。そんでな、その奉納余興として常磐津(ときわず:三味線音楽の一種で、浄瑠璃を語る太夫と、三味線弾きで 構成される)の三味線に乗ってな、町の娘っ子たちが踊りを披露したのが、『山あげ祭』の始まりなんだと言われておる。
 
 祭の見せ場はな、何といっても、踊りの背景になる『はっりか(はりか)の山』が揚がるところだ。『はっりか(はりか)の山』っていうのは、網代状に竹を組んだ木枠に烏山特産の烏山和紙を幾重にも貼って、その上に山水を描いたもんでよぉ、高さ10数メートルある前山、中山、そして大山の順にあげられていくんだ。昔はな、道路の舗装もなかったから、道路の真ん中に杭を打ってな、それに縛り付けて揚げたんだ。今よりもっと、もっと高い山が上げられたんだ。そりゃあ、大したもんだった。
 
 この祭は、6つの町内が1年交代制の当番で山をつくる。山は毎年作り直されるから、同じ山は二度と見られん。木頭(きがしら:若衆の長)の拍子木の音と、笛の合図ひとつでな、100名以上の若衆がみんな一体となってな、一糸乱れず素早く山を上げるんだ。ここが見所だなぁ。ふるさとの祭りって、あぁ…ええもんだ。これからも、末長く、伝えられていくんだろうなぁ…。