とちぎの百様

にっこうとうしょうぐうさま

日光東照宮

豪華絢爛(ごうかけんらん)で色鮮やか!勇壮な千人武者行列(むしゃぎょうれつ)も圧巻

家康の平和への願いによって建造された社。

 私(徳川家康)は、江戸からほぼ真北に位置するこの聖地「日光」から、この国の平和を見守りたいと願い、「日光山に自分を祀ることにより、八州の鎮守となる。」との遺言を残したのだ。それが、日光東照宮建立のきっかけである。
 
 まず、私の没後、1617年に、二代将軍秀忠が「東照社」を建立。そして三代将軍家光が、1634年より1年5ヶ月の期間をかけ、延べ454万人の人員を投入し、当時の芸術の粋を集めて絢爛豪華な社殿に造り替えたのだ(寛永の大造替)。これが世界に誇る現在の日光東照宮であり、現存する建造物の多くは、この時に造営されたものなのだ。精巧な彫刻に彩られた国宝の陽明門や本殿・石の間・拝殿など、随所に当時の最高水準の技術が使われているので、じっくりご覧いただきたい。また私の平和への想いは、子どもたちが無邪気に遊ぶ様子が描かれた「陽明門」や、猫と雀が表と裏に配された「眠り猫」など東照宮のいたるところに美しい彫刻として表現されている。400年の時を超え、ぜひ私の願いを感じていただきたい。

インフォメーション

■日光東照宮
〒321-1431 栃木県日光市山内2301 日光東照宮社務所